Temporomandibular disorders

顎関節症

顎の痛み、口の開けにくさ、顎の音。症状だけで決めつけず、歯・顎関節・筋肉と生活への影響を確認し、まず保存的で元に戻せる対応から検討します。

診療室に立つ湘南予防・歯科室 院長 坪川正樹

Symptoms

顎関節症の主な3つの症状

01

顎や耳の前が痛む

口を開ける、噛むときに、顎関節やこめかみ・頬の筋肉付近が痛むことがあります。

02

口が開きにくい

引っかかる、動かしにくい、食事や会話に支障があるなど、開口量や動きに変化が生じます。

03

顎から音がする

カクッ、ジャリジャリ等の音が生じることがあります。音だけで痛みや機能障害がなければ、治療を必要としない場合もあります。

顎の痛みや開口障害は、歯の炎症、感染、耳・鼻の病気、頭痛、神経の病気等でも起こります。症状だけで顎関節症と判断せず、必要な鑑別を行います。

When to seek care

このような場合は早めにご相談ください

  • 痛みを伴って口が開きにくく、食事や会話に支障がある
  • 症状が繰り返す、悪化する、外傷後に生じた
  • 急な腫れ・発熱・安静時の強い痛みがある
  • 口が開いたまま閉じられない

口が閉じられない、外傷後、急な腫れ・発熱がある場合は、自分で無理に戻さず、診療時間内は当院へ電話し、時間外または重症時は救急対応可能な医療機関・口腔外科へご相談ください。 強い頭痛と吐き気、麻痺、意識の異常、呼吸困難等がある場合は、直ちに119番等へ連絡してください。

Assessment

症状の背景を多面的に確認します

01

症状と生活への影響

発症時期、痛む動作、食事や会話への影響、外傷、既往歴、服用薬などを伺います。

02

顎の動きと開口量

開閉口時の顎の動き、口が開く量、左右・前方への動き、関節音を確認します。

03

筋肉・関節と口腔内

咀嚼筋や顎関節を触診し、痛みが再現する場所、歯や歯周組織、噛み合わせなどを確認します。

04

必要に応じた画像・連携

必要に応じて画像検査を検討し、専門的な検査や他疾患の評価が必要な場合は医療機関へご紹介します。

顎関節症は複数の要因が関係して生じると考えられています。「噛み合わせだけが原因」と決めつけることはできません。すべての方にCTやMRIが必要なわけではなく、診査結果に応じて判断します。

Conservative care

まず保存的・可逆的な治療から

治療の目標は、痛みを減らして日常生活への支障を小さくし、顎の機能改善を目指すことです。状態に応じて段階的に進めます。

  1. 01

    病態の説明と負担の調整

    診査結果をご説明し、硬い物、長時間の咀嚼、無理な大開口など、症状を誘発する負担を見直します。

  2. 02

    セルフケア・運動療法

    病態に応じて、上下の歯を離す意識づけや、専門家の指導による開口訓練等を行います。自己流で強く動かさないことが大切です。

  3. 03

    必要に応じた装置・薬物療法

    適応を判断して口腔内装置や短期間の鎮痛薬等を検討します。全員に同じ治療を行うわけではありません。

  4. 04

    再評価と専門医療機関への紹介

    症状と機能を再評価し、改善が乏しい場合、重症例、他疾患が疑われる場合は専門医療機関と連携します。

湘南予防・歯科室の個室診療室

Reversible first

歯を削る治療を急ぎません

顎関節症の症状を改善する目的で、歯を削る、被せ物を作り替えるなど、元に戻せない噛み合わせの変更を初期治療として行うことは推奨されていません。

歯ぎしり・食いしばりや歯の摩耗が主なお困りごとの場合は、歯を守る観点から別に評価します。

歯ぎしり・食いしばりのページへ

Risks & limitations

治療の限界と注意点

  • 症状の経過と治療への反応には個人差があり、完全な消失や再発しないことを保証できません。
  • 口腔内装置には、違和感、唾液量の変化、歯や歯ぐきの痛み、装置の破損、噛み合わせの変化等が生じる可能性があります。
  • 開口訓練は病態や時期によって方法が異なり、自己流で強く行うと症状が悪化することがあります。
  • 鎮痛薬等には副作用や併用できない薬があるため、既往歴・服薬状況等を確認して判断します。

Cost & duration

保険・費用・通院期間について

診査内容、治療方法、装置の種類等によって、保険適用の範囲や費用、期間・回数が異なります。診査後に、選択肢、費用の総額、期間・回数、追加費用が生じる条件をご説明し、ご理解を得てから治療を進めます。

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FAQ

顎関節症のよくある質問

顎が鳴ります。治療が必要ですか?

音だけで痛みや開口障害がなければ、必ずしも治療が必要とは限りません。痛み、動かしにくさ、生活への支障がある場合は診査をお勧めします。

マウスピースを作れば治りますか?

口腔内装置は選択肢の一つですが、すべての方に適するものではなく、改善を保証するものでもありません。診査して適応を判断し、使用中も調整と確認を行います。

自分で顎の運動をしてもよいですか?

病態や症状の時期により方法が異なります。痛みを我慢して強く動かさず、診査と個別の指導を受けてから行ってください。

噛み合わせを直せば治りますか?

顎関節症は複数の要因が関係し、噛み合わせだけを原因とは断定できません。症状改善のために歯を削るなど、元に戻せない変更を初期治療として急ぐことはありません。

Consultation

顎の痛み・開けにくさのご相談

成人の新患・セカンドオピニオンはWeb予約をご利用いただけます。顎の痛み、口の開けにくさ、顎の音など、気になる症状は初診時に詳しく伺います。

外傷、口が閉じられない、急な腫れ・発熱がある場合は、診療時間内は当院へ電話し、時間外または重症時は救急対応可能な医療機関・口腔外科へご相談ください。予約の変更・キャンセルも電話で承ります。