「予防歯科へ行くと、何回も通わなければならないのでしょうか」という不安をお持ちの方もいると思います。予防歯科の通院回数や間隔は、すべての方に共通するものではありません。現在の状態を調べ、必要な治療の有無やお口のリスクを確認したうえで、一人ひとりに合う計画を相談します。
まず必要な回数は現在の状態によって異なります
むし歯や歯周病が見つからず、セルフケアも安定している方と、痛みや炎症があり治療を必要とする方では、受診の目的と回数が異なります。予防を希望して受診した場合でも、治療が必要な状態をクリーニングだけで済ませるわけではありません。
初診では現在地を把握し、緊急性のある症状、治療が必要な場所、予防上注意したい場所を整理します。検査結果と患者さんの希望を踏まえ、次に何を行うかを一緒に決めます。
当院の成人初診は75分です
成人の初診では75分の時間を取り、最初に約15分、お困りのことや受診の希望、健康状態などを伺います。その後、現在の運用として次の検査と記録を行います。
- 口腔内写真12枚
- デンタルレントゲン12枚
- 顔貌写真
- 歯周検査
- 唾液検査
唾液検査は必須で、費用は3,900円(税込)です。痛みや腫れなど急いで対応すべき症状がある場合は、診察の優先順位を調整することがあります。
2回目は説明と口腔衛生指導を行います
2回目は合計60分を予定しています。前半30分で検査結果を説明し、後半30分で口腔衛生指導を行います。
説明では、写真や検査値を用いて現在の状態、考えられるリスク、治療の優先順位を共有します。口腔衛生指導では、歯ブラシだけでなく、必要に応じてフロスや歯間ブラシなども含め、その方が続けやすい方法を担当歯科衛生士と一緒に考えます。
検査を受けたことだけを理由に、説明なく治療を進めることはありません。複数の選択肢がある場合は、それぞれの特徴や主なリスク、費用・期間などを確認しながら方針を相談します。
治療が必要な場合は回数が増えることがあります
むし歯、歯周病、詰め物や被せ物の問題などが見つかった場合は、必要な治療を計画します。治療回数は、対象となる歯の数、病状、治療への反応、選択する方法などによって変わります。
歯周病治療では、セルフケアを整え、歯石やプラークを除去した後に再評価を行うなど、段階的な通院が必要になる場合があります。最初から通院回数を正確に確定できないこともあるため、途中の再評価で計画を見直します。
メインテナンスの間隔も一律ではありません
治療後や状態が安定した後は、メインテナンスへ移行します。メインテナンスでは、歯みがきの状態、歯ぐきや歯周ポケット、むし歯、修復物、噛み合わせなどを確認し、必要に応じてセルフケアの調整や専門的な清掃を行います。
受診間隔は、過去の歯周病、むし歯のリスク、検査時の出血、セルフケア、喫煙、全身状態などによって異なります。「全員が必ず3か月ごと」「半年に一度なら十分」と一律に決めるのではなく、検査結果と経過を踏まえて相談します。
通うこと自体ではなく、変化を確認することが目的です
当院では、すべての患者さんに担当歯科衛生士がつきます。同じ担当者が継続して関わり、口腔内写真や検査値、セルフケアの変化を確認し、歯科医師と情報を共有します。
予防歯科は、必要のない処置を繰り返すためのものではありません。現在地を知り、自分では気づきにくい変化を早めに捉え、必要な支援を適切な時期に行うことが目的です。
初診の詳しい内容は初めての方へ、当院の予防の考え方は予防歯科・MTMをご覧ください。成人の新患・セカンドオピニオンはWeb予約をご利用いただけます。それ以外の方、小児歯科、予約変更・キャンセルはお電話でご連絡ください。