肌年齢や血管年齢のように、「歯にも年齢があるのですか」と聞かれることがあります。しかし「歯年齢」は、共通の方法で何歳と診断する標準化された医学的な指標ではありません。お口の検査は未来を言い当てる占いではなく、現在の状態と、今後注意したい要因を整理するために行います。
一つの数値だけで将来は決まりません
むし歯や歯周病は、細菌だけでなく、過去の病歴、セルフケア、食習慣、フッ化物、唾液、喫煙、糖尿病、詰め物や被せ物、噛む力など複数の要因が関係します。同じ年齢でも、お口の状態や変化の速さは人によって異なります。
検査で「リスクが高い」と評価されても、必ず病気になるという意味ではありません。反対に、ある検査値が良好でも、将来のむし歯や歯周病を完全に否定することはできません。結果は、予防方法と確認の間隔を相談する材料として使います。
写真とレントゲンで何を見る?
口腔内写真は、歯と歯ぐき、過去の治療、清掃状態、噛み合わせなどを患者さんと同じ画面で確認する資料になります。時間を置いて同じ方向から撮影すると、歯ぐきの位置や修復物などの変化も比べやすくなります。
レントゲンは、歯と歯の間のむし歯、歯根、歯を支える骨など、見ただけでは分かりにくい部分を確認するために使います。写真とレントゲンにはそれぞれ得意な情報があり、どちらか一つだけで診断を完結させるものではありません。
歯周検査で炎症と支える組織を確認します
歯周検査では、歯周ポケットの深さ、検査時の出血、歯の動き、プラークなどを確認します。レントゲンで歯を支える骨も確認し、現在の進行度と、今後の治療・メインテナンスで見る項目を整理します。
唾液検査は全体評価の一部です
唾液には、口を潤す、汚れを洗い流す、酸を中和する、歯の再石灰化を助けるなどの働きがあります。当院では成人初診時に唾液検査を行い、セルフケアや食習慣を相談する材料の一つとして使います。
唾液の量や性質は、採取時刻、飲食、服薬、緊張、体調などでも変化します。唾液検査だけで、将来のむし歯や歯周病を確定的に予測することはできません。写真、レントゲン、歯周検査、これまでの病歴などと合わせて考えます。
当院の成人初診で行う検査
成人初診は75分です。約15分の相談後、現在の運用として次の資料を取ります。
- 口腔内写真12枚
- デンタルレントゲン12枚
- 顔貌写真
- 歯周検査
- 唾液検査(必須・3,900円税込)
2回目は、検査結果の説明30分と口腔衛生指導30分を予定しています。数字の良し悪しだけを伝えるのではなく、どこを優先し、日常で何を変えるとよいかを担当歯科衛生士と一緒に考えます。詳しくは初めての方へと予防歯科・MTMをご覧ください。
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