毎日歯みがきをしていても、歯周病を指摘されることがあります。それは、歯みがきが無意味だからでも、努力が足りないからでもありません。歯周病は、プラーク中の細菌による炎症を出発点に、磨きにくい場所、歯石、体の状態や生活習慣など複数の要因が関係する病気です。
「みがいている」と「必要な場所に届いている」は違います
歯ブラシが届きやすい歯の表面がきれいでも、歯と歯の間、歯ぐきとの境目、奥歯、重なった歯の周囲にはプラークが残ることがあります。歯周ポケットが深くなると、その内部は家庭の歯みがきだけでは清掃しにくくなります。硬く付着した歯石も歯ブラシでは除去できません。
歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシが必要になることがあります。ただし、適した道具やサイズは歯並びや歯ぐきの状態で異なります。
歯周病に関わる背景も確認します
喫煙や糖尿病は、歯周病の発症・進行や治療結果に関わる重要な要因として知られています。噛む力の偏り、口腔清掃が難しい被せ物、服薬や全身状態なども、個別に確認が必要です。該当する要因があるから必ず悪化するという意味ではなく、検査結果と合わせて考えます。
症状が少なくても、検査で確認する理由
歯周病は、初期から進行中まで強い痛みが出ないことがあります。歯ぐきの出血や腫れ、口臭、歯の揺れが気になるときはもちろん、自覚症状がなくても、歯周ポケットの深さ、出血、歯を支える骨の状態などを調べることが大切です。
治療は清掃だけで終わりません
一般的には、検査と説明、セルフケアの見直し、歯科医院でのプラーク・歯石の除去を行い、一定期間後に再評価します。改善の程度や残った歯周ポケットを確認し、必要に応じて次の治療を検討します。安定後も、状態に合う間隔でメインテナンスを続けます。
当院ではすべての患者さんに担当歯科衛生士がつき、歯科医師と記録を共有します。「毎日みがいているのに」と感じている方ほど、責めるのではなく、どこに届きにくいかを一緒に確認します。
受診のご案内
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